
実際に読んでみたので、解説していきます。

今回は、「マーケット感覚を身に着けよう/著ちきりん」について紹介していきます。
またこの本のポイントについても、合わせて解説しています。
ポイント
- 「マーケット感覚を身に着けよう/著ちきりん」の概要が分かる
- マーケット感覚について具体的に解説
- 無料で読める方法も最後に記載→Audible
の無料体験
Contents
[書評] マーケット感覚を身に着けよう
著ちきりん「マーケット感覚を身に着けよう」について、紹介していきます。
この本を手に取ったきっかけ
社会人の方で新規事業を考えている方や個人でブログ等を運営している人であれば、(個人事業をされている人ならなおさら)
「マーケット感覚」
が重要だと感じる機会が多いかと思います。
はたまた、マーケット感覚に優れていると、
どの業界が今後伸びてくるのかも予想できるようになりますよね。
=株式投資にも役立ちます。
少し余談ですが・・・
私が好きな「レアジョブ」という会社は、オンライン英会話事業を行っているのですが、
過去数年間で目覚ましい成長を遂げています。
英語の需要:増
オンライン事業:成長
この2つの掛け算で事業内容が成り立っています。
将来的に伸びる業界を予想するマーケット感覚があれば、
私達も早い段階から投資して利益を出すことができたことでしょう。←私はできませんでした。
(もちろん投資に絶対はありませんが・・・。)
このようにマーケット感覚は、いたるところで私達にとって重要な要素となります。
私も個人でブログを運営しておりますが、
はじめは好きなことを発信しながら少しでも収入が入ればいいなぁという気持ちでスタートしました。
(個人で物を売った経験なんて皆無だったので、マーケティングのお勉強も兼ねてという意識もありましたが。。。)
しかし、現実は想像以上に厳しい。

世の中でモノを上手く売るためには、何をどこでどのように売れば利益を出せるのか・・・・
=マーケット感覚は必要不可欠な要素ではないかと感じました。
そこで、ちきりんさんの「マーケット感覚を身に着けよう」という本で、
・そもそもマーケットとは何か知りたい。
・マーケット感覚を具体的に学びたい。
というモチベーションで読み始めることにしました。
本の概要
「マーケット感覚を身に着けよう」ちきりん著について、紹介していきます。
本紹介
月間200万PVの超人気ブロガー・ちきりんの最新作。
マーケット感覚とは「社会の動きがこれからどうなるのか」「いま何がいくらで売れるのか」などがわかるアンテナやセンサーといえるもの。
市場化が進む社会においてキーとなるこの新しい概念を、多様なビジネスと社会的事例を知る著者ならではの筆致で解説する。
(ダイヤモンド社HPより)
ちきりんさんは、有名ブロガーさんだったようです。(著者のプロフィールについては後述しています。)
目次
はじめに
序 もうひとつの能力
ANAの競合を論理的に分解する
顧客の利用場面を想像する
論理思考とマーケット感覚1 市場と価値とマーケット感覚
市場を理解するための要素
価値とは何か?
価値を論理的に思考する
マーケット感覚は学べるスキル2 市場化する社会
相対取引だった昔の就職活動
相対取引から市場取引へ
婚活も市場化!
市場化を加速するネットの思想
再構築される序列とグローバルな市場統合
需給で決まる価格
需給バランスに振り回される難関資格職業
キャリア形成にも不可欠なマーケット感覚3 マーケット感覚で変わる世の中の見え方
これからは英語の時代ってホント?
市場の「入れ子構造」を理解しよう
NPOに負けているビジネス部門
成功の鍵は市場の選択
私的援助こそ弱者を切り捨てる
必要なのは知識ではなくマーケット感覚4 すべては「価値」から始まる
マーケティングとマーケット感覚
「価値」を見極める
非伝統的な価値の出現
ジャパネットたかたは何を売っているのか?
「選んでもらう」という価値
人工知能で「目利き力」が売れる時代へ
普通の人も「売れる価値」を持っている!
「日本の消費市場」には国際競争力がある
「市場創造」が世界を豊かにする5 マーケット感覚を鍛える5つの方法
その1 プライシング能力を身につける
「値札」や「相場」は他者の判断結果
コスト積み上げ発想からの脱皮
実は先進国も一物多価の世界その2 インセンティブシステムを理解する
あの人はお金のために動いている!?
自分の欲望に素直になろう!
規制や罰則で問題を解決しようとしないその3 市場に評価される方法を学ぶ
すべての人にチャンスを与える市場
属人的な組織評価からの脱皮
「ふるさと納税」の画期的な意義
作り込みより「とりあえずやってみる」その4 失敗と成功の関係を理解する
学びに不可欠なふたつのステップ
フィードバックを得ることが目的
成功への標準プロセスが変わるその5 市場性の高い環境に身を置く
ニート向けの本を1700円で売る出版界
市場性が極めて低い学校
公的分野の人にも必要なマーケット感覚終 変わらなければ替えられる
「変」or「替」
市場が規制を変える
守られているものほど危ない
一生ひとつの専門性は無理
親が子供に伝えるべきこととは?さいごに
参考文献
(ダイヤモンド社HPより)
この目次を見て興味が湧いてきた方がいたら、本を読んでみる価値は十分にあります。
内容は専門用語などなく、素人でも分かりやすいので容易に理解することができます。
こちらの「マーケット感覚を身に着けよう」はAudibleの無料体験で、最後まで聴くことができます。
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私が特に印象に残っている部分については、後ほど紹介しております。
著者:ちきりん
先述したように、ちきりんさんは有名なブロガーさんのようです。
ちきりん
関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念。
2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る。
11万部のベストセラー『自分のアタマで考えよう』を始め、著作も多数。
近著にブログの戦略的な運営方法をまとめた『「自分メディア」はこう作る!』など。
(ダイヤモンド社HPより)
もう少しリサーチしてみたら、驚きのプロフィールが出てきました。
ポイント
- 一橋大学法学部卒業
- 日興証券勤務
- UCバークレー@アメリカにてMBA取得
- マッキンゼー入社
ソース:https://www.j-cast.com/2012/11/15154137.html?p=all
(噂なのでもしかしたら違うかもしれませんが・・・)
少なくても「証券会社で働く→米留学(MBA取得)→外資系企業」という人生経験はダイヤモンド社公式サイトにも掲載されているので、マーケティング能力や社会経験は間違いなく豊富だと言えるでしょう。
とうことで、マーケティングに関して非常に精通しているちきりんさんが、
(ロジカルな分析とは別に)重要だとおっしゃる「マーケット感覚」について解説しているのが本書となります。
ここに注目「マーケット感覚を身に着けよう」
私が「マーケット感覚を身に着けよう」を読んで、特に印象に残っている点を3つお話します。
ポイント
- マーケットを知る
- 世の中の市場化
- 「やってみること」の重要性
1.マーケットを知る
この本を読んでいて私が一番考えさせられたのが、
この「マーケットを知る」という部分です。
早速ですが、次の質問にお答えください。
ANAの競合相手はどこの会社ですか?
(本文引用)
やーま「はいはい・・・JALでしょ?」
正解です。
でも、それだけではありませんよね。
やーま「LCCも競合に入るよね。」
はい、正解です。
やーま「あとは、鉄道や高速バスもライバルかなぁ。」
もちろん正解です。
他に思いつきませんか?
やーま「なんだろうな・・・。」
・・・NTTもライバルとなります!(通信業界)
こう言われて
「!?」
と感じた方も多いのではないでしょうか。
例えばweb会議などの環境が整って来れば、
わざわざ出張や就活のために飛行機を利用するお客さんが減っちゃいますよね。
そう言った意味では、ANAとNTTも競合だと考えられということです。
今の例から筆者ちきりんさんが伝えたいことは、
柔軟な発想でマーケット(市場)を考える力=マーケット感覚
なのです。
このような発想ができるようになると、他の人が思いつかないようなアイディアが湧いてくる=新規ビジネスが立ち上げることができます。
また、株式投資する時も、現状の社会情勢から皆とは異なる視点で優良企業に投資することができるようになるかもしれません。
まずは、このマーケット感覚を磨き具体的にイメージする力を養いましょう。
2.世の中の市場化
現在の日本では、世の中の市場化が進んでいます。
例えば、ふるさと納税なんかはその象徴ですよね。
今までは、人口の多い都市が沢山の税金を集められていましたが、
ふるさと納税により税金の一部が市場化されました。
ここで、先述したマーケット感覚が重要になってきます。
自治体A:従来通りに公共事業誘致に力を入れる
自治体B:従来通りに公共事業誘致に力を入れる+ふるさと納税にも注力
両者を比べると、恐らくふるさと納税にも注力した自治体Bの方が税収が増えるかと思います。
この差は何か考えてみましょう。
答えは、ふるさと納税制度に対してビジネスとしての嗅覚がどの程度働くかの差です。
(もちろん手間を考えて行わないことを判断する場合もあるかと思いますが、少なくても検討もせずにふるさと納税制度を取り入れないのはマーケット感覚の欠如としか言いようがありません。)
また、ふるさと納税制度を自治体で取り入れるとしても、どのような返礼品を出せば増収が増えるかを考えるのもマーケット感覚ですよね。
もちろんルール内での話です。
この例は、自治体目線になりますが、私達の生活も同様に日々変化を繰り返しています。
その中で、このマーケット感覚を持つor持たないの差は、
・就職
・転職
・個人事業
・投資
などなど、人生や重要なことを決める局面で大きな差となって私達に影響を与えます。
以上より、世の中の動きをマーケット感覚を研ぎ澄ませながら追うことを(ニュースなども含め)、
今後生きていく中で欠かせない力と言えるでしょう。
「やってみる」ことの重要性
新しい事業を行う上で「まずやってみる」ことの重要性をちきりんさんは強調しています。
それは、事業の形式が時代と共に変わりつつあることに起因します。
従来型 | 現代型 | |
ビジネスの移り変わり | 遅い | 速い |
情報修正 | 難 | 易 |
昔は1つ1つのビジネスが非常にゆっくりと進んでいました。
それがインターネットの出現により、
世界が繋がり情報共有が容易化
+
個人での情報発信が可能
となることで、非常に速いスピードで世の中が変化するようになりました。
(もちろん、ビジネスによってはインターネットの恩恵が全くない分野もあるかもせれませんが。)
そしてこのインターネットが、「やってみる」という行動と非常に相性が良いのです。
インターネットの特徴
・低リスクで事業開始(昔のように借金しなくてもOK)
・一度世に出したものでも何度でも修正可
・「やってみる」ことで得られたデータを参考にビジネス最適化
ブログやYouTubeなんかは、まさに上記の特徴が十分活かされていますよね。
「いやいや、、、確かにブロガーやユーチューバーはインターネットの恩恵を受けてるかもしれないけど、普通のサラリーマンや主婦には関係ない話でしょ!?」
ここで活かされる能力こそがマーケット感覚なのです。
「家事の効率的なやり方を解説してみる」
「通勤時間の有効活用方法を発信する」
「リフレッシュできる休日の過ごし方を書いてみる」
自分の日常生活が、マーケットで活かすことができないかを是非考えてみましょう。
そして、少し考えてアイディアが浮かんだら、とにかく「やってみる」ことで、その先に繋がってくることをちきりんさんは強調していました。
ポイント
- マーケットを知る
- 世の中の市場化
- 「やってみること」の重要性
まとめ
マーケット感覚を身に着けよう
・マーケット感覚とは市場のイメージを膨らませる力
・現代の日本では「市場化」が進行中
・「やってみる」ことがIT社会では重要
個人的には、ANAのお話が一番「はっ!」とさせられました。
この本を通して、是非マーケティングリテラシーを高めていきましょう。
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