【電験1種一次試験(2020年度)】機械 問1
分野
同期機、制動巻線
問題
次の文章は、同期機の制動巻線に関する記述である。文中の に当ては まる最も適切なものを解答群の中から選べ。
同期機の運転において、負荷が急変すると、同期機の入出力に過渡的なアンバランスが生じて、回転速度が同期速度を中心に動揺する。
この現象を (1) という。条件によっては (1) が激しくなって、回転速度が同期速度から外れて継続的な運転ができなくなることがあり、この現象を (2) という。
解答: (1) 乱調 (2)脱調
回転速度の動揺が起こると、回転磁界に対して回転子の相対速度が生じるため、回転子の鉄心が塊状構造であれば回転子表面に誘導電流が流れて回転子の動揺を制動するように働く。
回転子の鉄心が (3) 構造の場合は、鉄心が軸方向に絶縁されているため、 回転子表面の軸方向に沿って複数本の導体を設置して誘導電流の経路を形成すると、有効な制動効果が得られる。この導体を制動巻線という。
解答: (3)積層
大型のタービン発電機などでは、回転子の鉄心は塊状構造が一般的であるが、制動効果を強めるために、鉄心より (4) の高い材質の制動巻線を設置している場合が多い。
解答: (4)導電率
同期機が突発短絡したときにも制動巻線に電流が流れる。そのような状態における制動巻線に流れる電流も考慮した同期機のリアクタンスを (5) リアクタン スという。
解答: (5)初期過渡
出典:電気技術者試験センター