資格試験 電験 電験2種

電験2種二次試験を終えて~学習軌跡+試験当日所感~

2020年11月27日

電験2種参考書

ポイント

  • 二次試験学習の軌跡
  • 電験2種二次試験を終えたリアルな所感

 

やーま
電験2種二次試験がやっと終わりましたー!2020年度受験された皆さん、本当にお疲れ様でした。

 

(久しぶりに筆を持つこともあり、本日はリハビリも兼ねて「所感」メインに思いのまま記していきたいと思います。)←詳細な勉強方法は後日まとめて出します。

 

私自身リアルな受験記はモチベーション維持の励みになったので、来年以降受験される方(私も一緒に受験する可能性ありますが)にとって少しでもお力になれれば幸いです。

 

※2020年度:電験2種合格

 

電験2種二次試験学習の軌跡

勉強

私が電験2種二次試験に向けて行ってきた勉強の軌跡について、流れが分かるように書き綴っていきます。

 

二次試験勉強開始時の進捗状況

前回電験2種二次試験/所感+対策~本番まであと40日~でも言及したように、私の二次試験勉強開始時の状況はまさに絶望的でした。

 

この時点での私の進捗状況をまとめると次のようになります。

 

二次試験勉強開始時(2020/9/12)

二次試験の勉強時間 0分

電力/機械の学習→1年前に電験2種一次試験のため3週間やったのみ(2019年に理論/電力/機械は合格していたため、今年度は学習未実施。)

ほぼ内容を覚えていない。

今年度にエネルギー管理士(電気)を受験したため、機械の計算問題については少し知識あり。

 

さらに今年度は電験2種一次試験が例年より遅かったため、1→2次試験間が2週間ほど短いというなかなかの危機的状況でした。

 

本当にこの時は諦めることも頭をよぎりましたが、会社の先輩やTwitterで前向きに電験の学習に励まれている仲間にも助けられ二次試験の勉強がスタート!

 

やーま
この時、背中を押してくれた仲間(会社の先輩&Twitterの仲間)には本当に感謝です!ありがとうございました。

 

勉強開始(70日前)~残り40日時点

学習内容

  • 電験二種完全攻略 1周目終了
  • 副読本として「これだけシリーズ」

電験2種二次試験対策で使用した参考書は、「電験二種完全攻略 二次試験対応(改訂2版): 過去問240問を体系的に学ぶ」(以下:完全攻略)となります。

 

「完全攻略を完璧にすれば受かるよ!」

職場の先輩からこのような言葉を頂いたので、妄信してこの一冊をメインに学習することにしました。

 

実際にTwitter界隈でも完全攻略メインで学習している人は非常に多い印象があります。

 

そして本番まで残り40日となったタイミングでやっと「完全攻略」を1周終えることができましたが、全体像が少し掴めた程度で理解度としては2~3割でした。

 

【学習時に意識したこと】

・学習スピード>>>内容理解

・完全攻略を1周終えることを意識してサラッと読み解くイメージ

・基本事項は「これだけシリーズ」で確認←正直どのレベルが基本か分からなかったので、感覚で重要そうなところをピックアップしてました。

鉛筆は基本的に持たない←学習スピードを上げるために途中計算等は「できる」前提で学習を進めました。

 

スピードを意識して学習を進めていたつもりですが、実際は完全攻略1周するのにかなり時間がかかってしまい当時は焦りがありました。

 

科目毎の所感です。

 

まずはじめに電力・管理についてです。

電力・管理

・計算問題はある程度パターン化されている印象

・(噂通り)対称座標法はなかなか内容が難しい→時間に余裕がない場合はとりあえずスルーが吉

・論説問題は範囲が非常に広い→今年度出そうな問題に絞ってまずは学習を進める

 

次に機械・制御についてです。

機械・制御

・機械分野は問題が未知すぎる

→「これだけシリーズ」で基本事項確認してから完全攻略に突入

・制御分野は基本的な知識をしっかり身に着ければ解けそう(大学時代学習経験あり)

・論説問題は噂通り0に近い→対策不要

 

どちらの科目も非常に内容が難しく、思い通りに参考書を進めることが困難でした。

電験3種や2種一次試験で基本事項を学んでこなかった(ほぼ初学者の)私にとっては、基本事項の見直しから必要であり時間的なロスが大きかったことも一因として挙げられます。)

 

注意ポイント

電験2種or1種を目指す方は、3種や2種一次試験の勉強からしっかりやっておくことを強くオススメします。

 

試験まで残り40日~12日時点

学習内容

  • 電験二種完全攻略 2周目終了
  • 「これだけシリーズ電力管理計算編」 1周目
  • 「これだけシリーズ機械制御計算編」 1周目

完全攻略メインの学習を行っていましたが、基本知識の不足を強く感じ完全攻略2周目はこれだけシリーズも合わせて確認しました。

 

そして本番まで残り12日となったタイミングで「完全攻略」2周目を終えることができました。

 

この時点でのレベルについてです。

超基本問題:OK

標準問題:5割程度OK

難問:全く解けない(解答見ればなんとなく分かる程度)

 

ただし「完全攻略を周回すれば理解度が高まる」感覚は出てきたので、諦めずに完全攻略の周回を続けることにしました。

 

また短期間で結果を出すためには高品質な情報に触れる必要があると考えて、桜庭さん(https://twitter.com/denken_1?s=20)の電験マガジンに入会することに。

(直前での入会にも関わらず丁寧にサポートして頂き感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございました。)

 

【学習時に意識したこと】

・学習スピード>>>内容理解 ※基本~標準問題はしっかり理解する。

・「これだけシリーズ」で計算問題確認

論説問題は捨てる←時間的に厳しくなってきたので、論説対策はこの時点でほぼ諦めました。(食事中に過去問の解答や電験マガジンでインプットすることは継続)

 

科目毎の所感です。

 

電力・管理についてです。

電力・管理

・演習を重ねることで頻出問題はなんとか解けそう

難問(計算)については捨てる

・論説問題は基本的に一部容易に覚えられる問題のみ完全攻略及び電験マガジンでチェック

 

次に機械・制御についてです。

機械・制御

・直流機、誘電機、変圧器については基本問題◎、標準~難問×

同期機は捨てる決断←最後時間があれば学習する予定でしたが諦めました。

・制御は8割OK

 

残り12日時点で、得点源と考えていた計算問題も全く完成しておらず、一番気持ち的に焦りがあった時期かと思います。

 

試験まで残り12日~当日

学習内容

  • 電験二種完全攻略 3,4周目
  • 「これだけシリーズ電力管理計算編」 2周目
  • 「これだけシリーズ機械制御計算編」 2周目
  • 「戦術で覚える計算」(副読本として、一部完全攻略で理解できなかった問題の解説を熟読)

残り期間も少なくなってきたので、

自分が合格できる得点パターン

について考えて、その作戦を実現できるように力を入れる分野を絞りました。

 

↓参考までにこちらに載せておきます。完全に計算特化です。

 

完全攻略3周目→試験2日前

完全攻略4周目→試験当日の朝4時(もはや4周目はサラッと確認しただけですが・・・。)

にそれぞれ終わらせることができました。

 

この時点でのレベルについてです。

超基本問題:OK

標準問題:8割OK

難問:3割程度解けるぐらい

 

もう最後は自分のやったところがでる!と信じて追い込みました。

まさか試験当日の朝4時まで勉強することになるとは・・・我ながら中々ひどかったと反省しています笑

 

【学習時に意識したこと】

・鉛筆を持ち問題を解く(本番を意識した解答作りに取りかかりました。)

難問は清く捨てる

・論説問題は隙間時間で(主に食事中)に覚えられる分だけに絞る

 

科目毎の所感です。

 

電力・管理についてです。

電力・管理

・頻出問題は解けそう

難問(計算)については捨てる

・論説問題は合計5~10点取れれば御の字

 

次に機械・制御についてです。

機械・制御

・直流機、誘電機はOK

・変圧器は一部難問以外OK(V結線及びスコット結線は諦めました。)

同期機&パワーエレクトロニクスは完全スルー

・制御は過去問レベルならOK←例年通りのレベルなら満点取れる自信あり

 

かなり穴も多い状態でしたが、「できる問題を確実に!」を合言葉に試験当日へ。

 

試験当日

試験受ける人

そして迎えた試験当日。

朝4時に寝たので、正直眠すぎてしんどかったですが、緊張感もあり何とか思考を保つことができました。

 

【1時限目】電力・管理

電力管理は2問計算問題解き、残りの4問でなんとか部分点をもぎ取る作戦。

これまで学習してきた内容が出てきてくれることを祈るような思いで、試験開始の合図を待ちます。

 

「試験開始!」

 

問1:水力発電の比速度、限界速度(計算)←いける!

問2:保護リレーシステム(論説)←謎?

問3:1線地絡事故の対称座標法(計算)←迷った結果・・・スルー。

問4:低圧配電方式の単相2線式及び3線式について(論説)←これ知っているやつやん!って思い選択。(試験後悔しい事実に・・・内容を勘違いして全く異なる内容を記載・・・。)

問5:特別高圧架空電線路による電磁誘導障害(論説)←知ってる内容だったので選択。

問6:受変電設備の力率改善(計算)←行ける!

 

ということで、

計算問題×2(問1,6)

論説問題×2(問4,5)

を選択することにしました。

 

試験時間は余裕があり、途中退出する人も数名見受けられました。

私は計算問題の見直しをして、残りの時間は論説問題の最終確認をしたところでタイムアップ。

 

個人的には120%のスタートを切ることができたと思います。

 

が・・・・、お昼休みに大きなミスに気が付きます。

自信満々に書いた用語を間違えていました。

個人的には電力管理6.5割ぐらい取れていたつもりだったので、上記ミスに気付き発狂しそうになってた記憶があります。

 

ただ、電力管理のミスに気が付いたことで、

「機械・制御は満点とるしかない!」

という強い気持ちに切替えることができたので、今思い返すとお昼休みに自分のミスに気付けたことは良かったかと思います。

 

【2時限目】機械・制御

午後の機会・制御の作戦は至ってシンプル。

制御+直流機or誘導機or変圧器を選び限りなく満点に近づけるのみ。

これで合否が決まると思うと、さすがに眠気は吹き飛んでいました。

 

「試験開始!」

 

問1:誘導機(計算)←なんかいつもと違う気が・・・スルー。

問2:変圧器の効率(計算)←いける!

問3:パワエレ←スルー。

問4:フィードバック制御系の定常速度偏差(計算)←選択。

 

問2変圧器と問4制御工学を選択。

最初に解き始めた問4制御の問題は完答できた感触はありましたが、38分を要してしまいました。

(試験本番は普段以上に丁寧に演算しちゃうもんですね。こればかりは仕方ないですが。)

 

変圧器の問題は特段変わった内容ではありませんでしたが、私の解答が普段見ないような値だったので・・・最後まで半信半疑で解きました。

(変圧器の効率って99%になるのか!?と不安で何度も悩み計算ミスを探しました。)

 

そんなこんなで、機械制御も最後の見直し中にタイムアップ。

 

「試験終了!」

 

2020年度、私の電験2種挑戦が終わりを告げました。

 

試験後・・・

試験後はTwitterで解答速報が沢山流れていました。

最終的には電験アベンジャーズの解答速報を参考に自己採点。解答速報より確認できます。

 

ちょこちょことミスもありかなりボーダーライン近辺に落ち着くことが予想されます。

 

電力・管理→60点

機械・制御→50点

合計:110点

 

自己採点としては上記ぐらいの結果になりそうです。(もちろん記述式なので正確な点数は分かりませんが・・・。)

 

電力・管理が「科目平均点」を上回っているかが、どうやら合否を分けそうです

 

最終的な結果が確認でき次第、こちらのブログにも追記したいと思います。

 

まとめ

伝えたい事

  • 短時間で電験2種二次試験攻略→計算特化
  • 完全攻略3周目あたりで一気に理解度が高まる
  • 電力管理は論説で得点できると有利←論説は努力の賜物です。
  • 機械制御は試験時間との勝負
  • 共に頑張る仲間がいることは財産←本当に何度も助けてもらえます。
  • 人生における成功体験を積もう

 

電験2種二次試験は、私が社会人になってから間違いなく一番勉強した資格試験です。(約2ヶ月間)

 

それでもかなりギリギリの結果となってしまいました。

 

色々勉強ノウハウ的なことは今後記事にしていく予定ですが、一番伝えたいことは「偽物は本物に勝てない」と声を大にして言いたいです。

この電験2種受験に向けて1年間以上の歳月をかけ努力してきた人は沢山います。

 

そのような方々と渡り合うには、負けないぐらいの熱量で沢山の時間を投ずることがやはり必要です。

実際私は短期間の学習で試験本番を迎えましたが、素直に知識不足/実力不足な面は否めませんでした。

 

これから受験される方、特に電験2種取得に強いこだわりをお持ちの方は、早い段階からの勉強開始を強くお勧めします。

その際に私の記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

電験2種二次試験
電験2種二次試験/所感+対策~本番まであと40日~

 

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